セミ追突ゼミ
暑さに負けそうです。
いや、むしろいっそのこと負けてしまったら楽になれるんじゃないか、とさえ思う事もあります。
しかしめちゃ冷たい氷水を背中に流し込み、ビクっ!、となりながらなんとか耐え忍んでます。
…あれ?なんか俺同じ事を言ってるような気がします。
これは正夢ですか?
デジャブですか?
それともこれがドッペルゲンガーですか?
それともこれはベッケンバウアーですか?
ペットショップのオウムが「これはヒマワリの種ですか?」って聞いてきましたか?
で、セミがすっごい勢いで追突してきました。
ちゃんと巻き込み確認しろっちゅー話です。
で、カートをやってたんですが、もはや自分の限界っぽいです。
ぶっちゃけカートは高校ぐらいの頃からたまにやってました。
俺は速いぜって思ってました。
何でかって言うとF1レーサーになりたかったからです。
当時の鈴木亜久里が俺の走りを見て、「君若いのに才能あるねー。本当に経験ないの?まだ16歳?どう、僕らのF1ドライバー育成プロジェクトに参加してみない?」って言ってくる夢をしょっちゅう見てたぐらいです。
F1レーサーになるべき奴がこんな地方ごときで負けるわけがないって思ってました。
すると、俺の仲間たちの一部は俺と同格の速さでした。
なので、さすが俺の仲間達!速いぜ!って思ってました。
しかし今こうしてマジメにレースとか出ると、俺と同じマシンで俺が37秒8ぐらい、速い人々はそれよりコンマ5秒、37秒2とか3で走ります。
たったコンマ5秒って思うかもしれないけど、この壁はでかいんです。
そして俺は第一にメンタル的に弱いのかもしれません。
そしたら俺すぐマシンのせいにします。
エンジンがねー。とか電気系統だよ、とかタイヤのグリップがないよー、とか。
で、一つのコーナーがうまくいくとこれは速いタイムがだせるぜって調子こいてどっかでミスります。
バトルになると、前の車が遅いとカッカッカッカきてイージーミスを連発します。
こんなんじゃ世界は狙えません。
なので、今年はメンタルを鍛えて、来年当たりにトロロッソでスポット参戦したモナコグランプリで納豆走法で8位入賞します。
再来年はピケ.Jrからシートを奪いルノーの正ドライバーに、チームメイト元世界王者のアロンソを予選では度々負かすタイムを出し、初フル参戦でドラーバーズランキング6位に。
その次の年は何と日本人初のフェラーリのドライバーとなり、時折チームメイトのライコネンを上回る走りを見せなんと日本人F1初優勝を飾るもハミルトン、ライコネンに続いてドライバーズランキング3位に。
そしてさらにその次の年は走りに安定感を増し、開幕戦で2位、あっ、この年はオリンピックの年でした。
ビーチバレーの日本代表として戦う年でした。
しかし今はF1の話なんで、オリンピックに関しては、なんやろ、もはや3回戦でアメリカぐらいに惜しくも負けて、「魂だけは置いてきました。」ってTPOをわきまえない発言をし、すると母親に「TPOじゃなくて今はTKOだろ!」ってなぜか突っ込まれて、「ああ、本望だ。本望だ。本望だ。って10回言うとホモだって言ってるように聞こえてくるぜ!」って名言を残したいです。